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その他補助金

事業再構築補助金(泉の見解、採択されるために)

おはようございます、泉です。
今朝は4時に目が覚めて、5時から事務所で仕事をしています(今、眠たいです)。

昨日、概要が公表された事もあり、問い合わせが非常に増えている「事業再構築補助金」ですが、金額が大きい事もあり、当然、要件を満たすだけでは採択されません(まるで給付金のように言っている人もいますが、あり得ません)。コンペ形式なので、他社より優れた事業でないと勝てません。

では、「採択されるために必要な要素は何か?」泉の見解を述べます。

< 最低要件(ここをクリアしないと申請できません) >
・中小企業である
・コロナで売上が落ちている
・メイン事業の転換(おそらく産業分類の変更)か、オンライン化、化などが必要
・対象経費が150万円以上

ここまでクリアしても、申請(エントリー)が出来るだけです。採択される保証は全くありません
ここからが重要です。

【 採択されるための要素(泉の見解) 】
①事業計画書に、強み弱み、他者分析、業界分析、数字の根拠が書かれていて、とても読みやすい
対象経費が2,000万円以上。少なくとも1,500万円(補助金額1,000万円)は欲しい

まず①について。

似たような補助金とも言える、「ものづくり補助金」は「事業計画書が10ページ前後」というルールがあります。おそらく、事業再構築補助金は12~15ページくらいに指定されるはずです。
ページ数が多いと、審査員も大変なので。フォント指定も、「サイズ10で」とかされるかもしれません。米粒みたいな字で書かれたらたまりませんから(笑)

内容については、ものづくり補助金よりも高いレベルの事業計画が求められるでしょう。金額が大きいですから、当然です。2.15に公表された「概要」には、こう書いてあります。
↓ ↓
< 事業計画に含めるべきポイントの例 >
●現在の企業の事業、強み・弱み、機会・脅威、事業環境、事業再構築の必要性
●事業再構築の具体的内容(提供する製品・サービス、導入する設備、工事等)
●事業再構築の市場の状況、自社の優位性、価格設定、課題やリスクとその解決法
●実施体制、スケジュール、資金調達計画、収益計画(付加価値増加を含む)

事業計画の作成は、おそらく専門家に依頼されると思いますので、書き方は気にしなくて良いですが、「かなり大変」という事は絶対に知っておいてください。
事業計画書の内容が大変という事は、専門家から「細かい事までヒアリングされる(ある程度の時間を取られる)」という事で、一定の覚悟が必要です。

次に②について。

正直、ここに触れている専門家はほぼいません(少なくとも、泉は見た事がない)。

まず、要件に書いた通り、対象経費は「150万円」以上なら”申請”は出来ます。ただ、役所からすると、申請件数が多くなると、確認、管理、連絡、調査とか、件数の分だけ単純に仕事が増えるので、絶対に採択件数は減らしたいはずなんです。
なんなら、「申請件数も少ないほうが助かる」とすら思っているはずです(補助金関係の公務員は、期間中、かなりのサービス残業をさせられるとか・・・)。

約1兆円の予算だから、補助金が1社あたり5,000万円だと2万件で済みます。
これが1社あたり1,000万円だと、10万件。
もし1社100万円だと・・・なんと100万件

1社あたりの金額が減っても、管理の大変さや書類の枚数は、ほとんど変わりません。となると、どう考えても、1社あたりの補助金額が小さい(件数が多い)と、役所の仕事が回りません(物理的に不可能)

表向きは「150万円以上ならOK」としていますが、本音では「数千万円規模の事業」を想定しているはずです。ソフトウェアや機械だけだと大きな金額にならない事が多いから、「建物費(建物の建築・改修に要する経費)、建物撤去費」なども対象にしているのだと思います。

ほとんどの補助金では、建物にかかる経費は対象になりませんから、異例と言えます。同じような事業が2つあったら、金額が大きいほうから優先して採択されると思います。金額が少ないと絶対にダメではありませんが、厳しい戦いになるでしょう。

というか、対象経費が少額なら、「ものづくり補助金」を検討するほうが無難です。要件と対象経費が別にはなりますが。お金と時間に余裕があるなら、「とりあえず、両方の補助金に申請する」のもアリだと思います。
ただ、専門家に依頼したら、普通は両方の着手金を請求されます。かつ、申請期限は限定されている(時間がそんなにない)ので、「どちらか1つにして欲しい」と言われるかもしれません。

さらに、対象経費が100万円程度で、規模が小さいなら「小規模事業者持続化補助金」を申請するという風に、事業規模と対象経費に応じて、選択するのがベターです。

厳しい言い方ですが、勝てない戦いに挑むのは、はっきり言って時間のムダです。

【 勝てる土俵を選んで、全力で勝ちに行く 】

これが補助金で採択されるための、重要な考え方です。

最後に補足を。
「事業再構築補助金って何?ゼロから教えて?」というスタンスの企業は、まず採択されません

事業再構築補助金は、認定支援機関のサポートを受けながら進めますが、「当社がやるんだ!補助金を絶対にもらうんだ!」という気概と、「打ち合わせ等の時間」が必要だからです。

最低限の要件確認をしないという事は、おそらく打ち合わせにも時間が割かないでしょうが、経験上、そういう企業は採択されていません(名前は伏せますが、そういう企業もたまにあります)。

「概要」を読む時間がないとしても、興味がある場合は、せめてリーフレット(たった2枚)には目を通される事をおススメします。

・概要(全19ページ)
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/pdf/summary.pdf?fbclid=IwAR3et52TfVbPvXjh02MSzzGHnPCLxtMocpiEjfSJjh9AJJXQGMQ_XQZYAJo

・リーフレット(全2ページ)
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/pdf/jigyo_saikoutiku.pdf?0215

 

本日は以上です。

 


 

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