今日、2026年W杯北中米大会に挑む日本代表26人が発表されました。
最大の注目は、エース三笘薫(28歳・ブライトン)の落選です。
私はいわゆる「にわか」サッカーファンです(笑)
ワールドカップが始まると急に熱くなるタイプ。
それでも三笘選手の凄さは知っているし、前回の「三笘の1ミリ」はめちゃくちゃ興奮しました。
だから今日のニュースを聞いて、素直に「マジかー!」と思いました。
5月9日のリーグ戦で左太もも裏を負傷し、大会期間中の復帰は困難という診断での苦渋の決断でした。
森保監督はこう語っています。
「誰が代わりということではなく、みんなで勝っていく」
この一言を聞いたとき、私は姫路の経営者の皆さんにそのまま問いかけたくなりました。
あなたの会社は、「誰かが抜けてもみんなで回せる」組織になっていますか?
目次
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「あの人がいないと困る」は、経営リスクそのもの
三笘薫は、日本代表にとって「代えの利かない存在」と言われてきた選手です。
前回カタール大会での躍動、今年3月のイングランド戦での決勝ゴール。大事な局面で結果を出してきた、絶対的なエースです。
その選手がいない。それでも、森保監督は「みんなで勝っていく」と言い切りました。
これができるのは、チームとして戦える仕組みと文化が積み上がっているからです。
姫路の中小企業の現場を見ていると、まったく逆の状況に直面することがあります。
- 「営業は〇〇さんがいないと回らない」
- 「あの現場監督がいなければ、工事が止まる」
- 「経理は〇〇さん一人しかわかっていない」
こういった状態を「属人化」と言います。
優秀な人材がいること自体は素晴らしい。問題は、その人がいなくなった瞬間に会社が止まる構造になっていることです。
三笘薫のような選手が突然いなくなる可能性は、どの組織にもあります。
病気、事故、突然の退職、介護離職。
「まさかうちに限って」と思っているうちに、その「まさか」が起きるのが現実です。
属人化が起きる本当の原因
「あの人だけが知っている」という状態はなぜ生まれるのでしょうか。
よくある原因は3つです。
① 業務の「見える化」ができていない
マニュアルがない、引き継ぎ書がない、手順が頭の中にしかない。
これが属人化の最大の温床です。
「書く時間がない」「忙しくてまとめられない」という声をよく聞きますが、それが続く限り属人化は進み続けます。
② 「できる人に任せ続ける」文化
優秀な社員に仕事が集中し、本人も「自分がやった方が早い」と抱え込む。
その結果、他の人が育たず、その人なしでは回らなくなっていく。
善意のサイクルが、組織の脆弱性をつくっています。
③ 多能工化・育成の仕組みがない
複数の人が同じ業務をこなせる状態(マルチスキル化)を意図的に設計しないと、属人化は自然に進んでいきます。
「育成」を誰かの役割として明確に定めていない会社ほど、この状態に陥りやすいです。
経営者として、今すぐできること
① 業務の棚卸しと「見える化」
まず、社内のどの業務が「一人にしかわからない状態」になっているかをリストアップしてください。
「その人が明日突然来なくなったら、誰がどうやって対応するか」を想像してみることが有効です。
答えが出てこない業務が、リスクの高い箇所です。
② 引き継ぎ・マニュアルの整備
業務の流れを文書化する。動画で記録する。チェックリスト化する。
「完璧なマニュアル」でなくていい。まず「誰かが見て8割できる状態」を目指すことから始めてください。
③ 意図的なジョブローテーション
同じ人が同じ仕事をずっとやり続ける体制を、意図的に崩すことが大切です。
担当者にとっては「慣れた仕事を変えられる」負担に感じることもありますが、それが組織全体の強さにつながります。
「少し不便でも、組織のために動く」という文化の醸成が、経営者の仕事です。
④ 採用・定着の強化で「チームの厚み」をつくる
日本代表が三笘不在でも戦えるのは、26人の層の厚さがあるからです。
中小企業も同じで、1人が抜けても「次の誰か」がいる状態を作るには、採用と定着の両輪を回し続けることが必要です。
1人の穴を塞ぐために慌てて採用する後手の動きをなくすためにも、日頃からの採用活動と人材育成が欠かせません。
「誰かがいなくなっても回る」組織が、一番強い
森保監督の言葉をもう一度。
「誰が代わりということではなく、みんなで勝っていく」
これは、日本代表だけの話ではありません。
姫路の中小企業の経営においても、「特定の誰かへの依存」から脱却することが、組織の強さの根本です。
三笘薫がいなくても、日本代表は世界に挑みます。
あなたの会社は、「誰かがいなくなったとき」の備えができていますか?
仕組みを整えることと、メンバー同士が互いに補い合える対話の文化を育てること。
この両輪が回ってこそ、強い組織になります。
よくある質問
Q. 属人化してしまった仕事を、どこから手をつければいいですか?
A. まず「その人が明日突然いなくなったら困る業務」を1つだけ選んで、そこから始めることをお勧めします。全部一気にやろうとすると止まります。1業務のマニュアル化が完成したら、それを横展開していく。小さな成功体験が組織の習慣を変えます。
Q. 「自分がやった方が早い」という優秀な社員を、どう変えればいいですか?
A. 「人に教えることも、あなたの仕事だ」と役割として明確に伝えることが出発点です。評価制度に「後輩育成」を組み込み、教えることが評価される仕組みにすることも有効です。「速く終わらせること」だけを評価し続けると、抱え込む行動が変わらないからです。
まとめ
三笘薫という絶対的エースを失っても「みんなで勝つ」と言い切れる日本代表の強さは、組織として積み上げてきた仕組みと文化があってこそです。
姫路の中小企業も同じです。
特定の誰かに依存した状態から脱却し、「誰かが抜けてもチームで回せる組織」をつくることが、経営の安定につながります。
今一度、社内の業務体制を見直すきっかけにしてみてください。
「また辞めた」「応募が来ない」——その悩み、仕組みで解決できます。
姫路の中小企業の採用定着を、一緒に仕組み化しましょう。
筆者プロフィール
泉 正道(Masamichi Izumi)
従業員100名以下の中小企業の伴走支援コンサルタント。C&Pいずみ社会保険労務士法人 代表。
採用定着士、特定社会保険労務士、生成AIアドバイザー。2026年5月現在、延べ100社以上の中小企業を支援。採用・定着・労務に関する相談は累計3,000件超(日々更新中)。
徹底的な伴走支援で、中小企業の採用定着を「仕組み化(内製化)」する事を得意とする。
商工会、商工会議所、大手生命保険会社でのセミナー講師など、精力的に「事例」中心の情報発信をし続けている。
*姫路播州採用定着研究所
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