電子書籍2冊目「助成金 社労士が経験した”リアル“な不支給事例7+11」 内容公開!
第2章 支給申請したが“不支給”決定となったケース(の続き)
・不支給事例⑦ 給与の締日、支払日がバラバラ
これは、一応、労働局から問い合わせの電話がありました。「これ、どうなんですか?」と。で、結果的に不支給となったと。もう、書くのもバカバカしいですが。。。一言で言うとメチャクチャでした(笑)
給与の締日がね、、、、正確には覚えていませんが、こんな感じだったんです。
1月時点:17日〆 翌月5日払い
5月時点:15日〆 翌月10日払い
12月時点:末日〆 翌月5日払い
まるで別の会社に見えますが、すべて1つの会社で、それも短期間に起こった事です。どうしてこんな事をしたのか、目的も不明です。
まず、締日が変わっている事は後から突然知らされました。しかも、事業主が言っている上記のルールにすらなっていなかった。事業主自身も、把握していなかったんです。マジで、意味不明です。。。
もうね、出してもらった資料を、どこからどう見ても、整合性が取れないんですね。しかも従業員ごとにルールが違う。。。。全部手書きで、そのうえ空白期間が何日もある。企業情報があるので掲載できないですが、ぜひ皆さんに見てもらいたかったレベルです。
しかも、出勤簿と給与明細の整合性も全く合わない。スタッフ数名でチェックしましたが、不明点に次ぐ不明点。で、下記のようなやり取りがありました。
著者「これ、どう見たらいいんですか?」
事業主「こうですね」
著者「ん?ど、どういう意味ですか?」
事業主「えっとですね、、、、ちょっと確認します」
このやり取りが10回以上あって、当社としては完全にお手上げ状態。なので、「この資料だけだと全く整合性が取れないので、おそらく不支給と判断されますが、ダメもとで支給申請しますか?」と聞いて、「お願いします」と言われたので、支給申請しました。
で、不支給となりました(笑)厳密に言うと、労働局から「どう見たらいいのか教えていただけますか?」と聞かれて、「当社にも分からないので、事業主に直接聞いてもらっていいですか?」と、事業主に振って(内容がひどい時はこういうケースもあります)、最終的に事業主が説明できずに終了(不支給決定)。
正直、『もったいないなー』と思いました。だって、出勤簿と給与明細さえしっかりしていれば、他の要件は全て満たしていたんでね。
・不支給事例⑧ 予定していた訓練をやっていなかった
訓練系の助成金には、「OJT」と「OFFJT」があります。OFFJTで、講師が外部講師の場合、必ず「●月●日の●時に、●●という場所で実施します」と、事前に決めて、労働局に伝える必要があります。そうしないと計画が受理されませんので。
そして、労働局が抜き打ちで調査をして来る事があるんですね。「訓練やってますかー?」と。で、やっていなかったらそれで終了。実例ではありませんが、たしかそれで一発アウトになったと聞いた記憶があります。
当社のお客さんでも、1回だけ突然労働局の職員が来たそうです。普通にOFFJTをやっていて、何も問題はなかったそうですが、「急に来られて研修が一時中断したから、ちょっと迷惑だった」そうです。
OFFJTで、実施日時を明確に決めたものについて、日時変更する事もあると思います。その際は、変更日の前日までに変更届を出すのが原則です。変更届を出さずに、支給申請時に「忙しかったので、日にちを3日ずらして実施しました。アハハ-(^^)」なんて言っても、不支給で終わりますからぜひ注意を。
不支給事例は以上です。おおむね、代表的な事例は出たんじゃないでしょうか。ぜひ参考にされてください。
(次回に続く)
本書籍の購入はこちらから(無料キャンペーン中、もしくはKindle Unlimited 会員なら無料で買えます)
↓ ↓
仕事のご依頼、見積請求、その他お問い合わせは、下記「チャットワーク」からお願いいたします!
※チャットワークが難しい場合は、通常の問い合わせフォーム(Googleアンケート)か、お電話でお問い合わせください。
月1~3回程度のチャットワークメルマガ(月2回音声と、不定期テキスト)を受け取りたい方は、下記をクリックして承認申請をお願いします(チャットワークアカウントが無い場合は、まずはアカウント作成をどうぞ)。
いずみ社労士・助成金事務所
代表/社会保険労務士/行政書士 泉正道
兵庫県姫路市北条宮の町287-6 ANGELO北条703号
歯科医院の経営者様は、新サイト「デンタルHRラボ」もご覧ください。
↓ ↓