【2026年】高専生の求人倍率20倍超という衝撃|「高専に通っていた社労士」が語る、中小企業が今すぐ考えるべき採用戦略

日経ビジネスの記事を読んでいて、「おいおい、これはすごい数字だな…」と思ったデータがあったので紹介します。

テーマはこれ。
高専生の求人倍率です。

ちなみに私は最終学歴は中卒です。
ただ、実は北九州高専に合格して、ちょこっとだけ通っていたことがあります(笑)
なので、高専の話題はちょっと気になります。

で、そのデータがこちらです。

■高専生の求人倍率
・高専卒 20倍超
・大卒 1.66倍

その差、約12倍。

私が高専に通っていた頃(1996年)も、高専の就職率は高かったですが、この数字はさすがに異常ですね💦

完全に、異次元の売り手市場です。

なぜここまで高専生の価値が上がっているのか

では、なぜここまで高専生の価値が上がっているのか。
理由はいくつかあります。

理由① 即戦力の技術力

高専の教育はかなり特殊です。

大学みたいに「理論中心」ではなく、座学と実験と実習がかなり近い距離で回っています。
なので、卒業する頃には、普通に現場で仕事できるレベルになっている人が多いです。

これは企業からすると、かなり魅力です。

理由② 技術人材が圧倒的に不足している

今はAI、半導体、DX、ロボティクスなど、技術系人材を欲しがる企業が一気に増えています。

しかも、ただ人が欲しいのではなく、現場で動ける若手が欲しい。

そうなると、高専生はかなり強いです。

理由③ 大手企業が本気で取りに来ている

例えば、TSMC、JR西日本、ダイキン、三菱電機など、このあたりの企業が高専採用をかなり強化しています。

TSMCなんて、高専生100人採用という話まで出ています。
しかも、初任給を大きく引き上げる企業も出てきています。

そりゃ倍率も上がります。

中小企業がやるべきこと

ここで、中小企業の経営者の方が思うことはだいたい同じです。

「いやいや泉さん、そんな大手と戦えるわけないでしょ」

気持ちは分かります。
でも、ここで諦めるのは早いです。

やり方次第で勝負はできます。

私は採用支援をしていて思うのですが、高専採用で重要なのは、この3つです。

早期接触
技術キャリアの提示
現場の魅力

①早期接触

高専生は進路決定がかなり早いです。
なので、採用広報を始めるタイミングが遅いと、そもそも候補に入れてもらえません。

理想は、2年生〜3年生の段階から接点を持つことです。
インターン、企業見学、共同研究、OB訪問。
このあたりで関係を作っておくことが大事です。

②技術キャリアの提示

高専生は「技術を極めたい」と思っている人が多いです。
だから、「うちはアットホームです」だけでは弱いです。

それよりも、どんな技術が学べるのか、どんな設備があるのか、どんな仕事を任せるのか。
ここを具体的に伝えることです。

③現場の魅力

ここは中小企業の強みです。

例えば、若いうちから仕事を任せる。
設計から製造まで全部見られる。
社長や先輩との距離が近い。

こういう環境は、実は大企業にはない魅力だったりします。

ただし、ここで勘違いしてはいけないのは、高専生は「人手」として来るわけではないということです。

育てる前提がない会社、挨拶が雑な会社、先輩が教えない会社、承認がない会社。
こういう会社は、採れても定着しません。

これは高専生に限らずですが、特に技術系人材は、誰と働くかをかなり見ています。

なので、制度を盛る前に、まず現場を整えることです。
挨拶があるか。
承認があるか。
素直に学べる空気があるか。
ここが弱い会社は、採用戦略以前の問題です。

最後に

ちなみに、私が北九州高専に通っていた頃も、高専の就職率はかなり高かったです。
でも、ここまでの求人倍率は見たことがありません。
本当に、時代が変わったなと思います。

もし「うちは技術者が採れない」と思っているなら、一度、地域の高専を調べてみることをおすすめします。

実は、多くの中小企業が、まだ高専採用を本気でやっていません。
だからこそ、今はまだチャンスがあります。

ただし、求人票を出せば来る時代ではありません。
ちゃんと出会いに行くこと。
ちゃんと魅力を言語化すること。
ちゃんと育つ職場を作ること。

結局、採用はテクニックだけでは決まりません。
どんな会社で、どんな人たちがいて、どんな空気で働くのか。
そこが問われます。

今日はここまで。
この記事が参考になったら、いいねやシェアをしていただけると嬉しいです。
採用や定着の相談があれば、お気軽にどうぞ。

筆者プロフィール

泉 正道(Masamichi Izumi)
従業員100名以下の中小企業の伴走支援コンサルタント。C&Pいずみ社会保険労務士法人 代表。
採用定着士、特定社会保険労務士、生成AIアドバイザー。2025年現在、延べ100社以上の中小企業を支援。
採用・定着・労務に関する相談は累計2,000件超。

徹底的な伴走支援で、中小企業の採用定着を「仕組み化」する事を得意とする。
商工会、商工会議所、大手生命保険会社でのセミナー講師など、精力的に「事例」中心の情報発信をし続けている。

姫路播州採用定着研究所
C&P社労士法人 公式サイト
Facebook

【タグ】高専採用, 技術系人材, 中小企業採用, 採用戦略, 人材不足