助成金、補助金をビジネスにするなら「すぐ会う」のをやめるべき理由

2021年9月9日

おはようございます!
社労士の泉です。

 

今日の記事は、
・これから助成金、補助金の申請代行やサポート業務をしようと思っている方・すでに業務として取り組んでいるけど、あまり良い結果が出ていない方
に向けて書いています。

僕はこれまで7年くらい、厚労省系の助成金や、ものづくり補助金事業再構築補助金といった大型補助金の申請をたくさんやってきました。

その中でたくさんの試行錯誤をしながら、自分なりのルールを作ってきました。今日はその中の1つ、「そう簡単に会わない」という事についてお話しします。

『 え!? 会ったほうが売上が増えるんじゃないの? 』

「営業マンはとにかく会いたがる」そんな風潮もあってか、会わない事に否定的な方もいると思います。

もちろん、会う事は重要だと僕も思っています。会って話すと話が多岐に及んで、他の業務につながる事も多々あります。
ただ、逆に「会うだけムダ」な事も非常に多いです。

始めた当初はそれほど忙しくなかった事もあり、問い合わせがあると「なるべく会う」方向で話を進めていました。
ところが7年たった今、逆に「そう簡単には会わない」というスタンスで仕事をしています。

これは別に、上から目線とか、殿様営業とか、そういう事ではありません。「会う」という事は、自分はもちろん、相手の時間も奪ってしまうからです。

面談時間は1時間なのに、なぜか色々準備して2時間くらい消費していた、なんて経験ありませんか?というか、「ビジネスで人と会う」となると、想定以上の時間を消費するのが普通です。

最初の頃は「会ってみて、意味がなかった」という事が何度もありました。具体的には、

①そもそも助成金(補助金)が出せる状態ではない(従業員がゼロとか、要件を満たしていない等)
②色んな専門家から相見積を取りまくっていて、「とにかく費用が安いところ」に依頼しようと思っている
③来てほしいと言うから会いに行ったら、急用ができたとかで外出していた(人として最悪)
④準備していてほしいと伝えた資料が、まったく揃っていなかった(具体的な話ができない)
⑤自社で申請するために、必要な情報を得るのが会う目的だった(なんて失礼な奴だ)

暑い8月に汗をダラダラ流して行って、半日ムダにした事もあります。凍える冬の日に1時間かけて訪問して、「行ったオレがバカだった」と後悔した日もあります。

そんな経験を経て、僕は今、問い合わせがあったらざっくり、下記のような動きをします。

①問い合わせが来る(電話、メール)
②ヒアリングシートへの回答がない場合、まずはヒアリングシートに回答依頼をする → 回答がなければ無視
③ヒアリングシートを見て、可能性があれば「必要資料」をチャットで送っていただく → この時点で可能性がゼロなら、それを伝える。
④ヒアリングシート、必要資料を見て、可能性があるなら、ZOOMか電話面談で詳細を確認する → 要件を満たさない事が分かったら、それを伝える。
⑤要件を満たして”いそう”なら、そのまま契約。距離が近くて、かつ「会ったほうが良さそう(会わないと分からない点がある)」と感じたら「一度お伺いしましょうか?」か「姫路市に普段来ることはありますか?(当社に来ていただくように打診するため)」と聞く。
⑥業務委託契約の契約
⑦着手
⑧大型補助金の場合は、現場の写真等が必要なので訪問する(近い距離なら)

こんな感じです。多少順番が前後する事はありますが、基本的には、「会うまでのハードル」をいくつか設けています。
士業の方は驚くかもしれませんが、当社ではクライアントと一度も会わずに契約、着手、業務の完了、という事が多々あります。

会わずに出来る仕事は会わずに済ませる、50万円の助成金でも、1,000万円超の補助金でも考え方は同じです。

そして、距離が遠いと基本的に行きません。行けなくもないですが、旅費と出張費用の負担をお客さんにしていただくので、それで良いなら行きます、というスタンスです。

当社では全国にクライアントがいますが、問い合わせから3年以上たって、未だに会った事もないクライアントもいます。

「士業としてそんな仕事のやり方じゃダメだ!」

と叱られるかもしれませんが、僕は「クライアントが満足していれば何でもいい」と思っています。
それがイヤな人は当社に依頼をしてきませんから(^^)

そういう意味でも、自社のスタンス(ウチなら、遠隔でほとんどの業務を請ける事が可能)を発信する事も重要ですね。

コンセプトやスタンスがはっきりしていれば、それに合う人が問い合わせて来るし、合わない人は問い合わせてきません。ここでも、互いの時間のムダをなくせます。

ちなみにここ1年くらい、こちらから訪問するのは、月平均で2回くらいです。それも、顧問先訪問を含めて。
本当に、「やり方によっては、会わなくても仕事ができる時代になった」と感じます。

本音を言うと、もう少しクライアントと会ったり、食事に行ったりしたい気持ちはあります。会えば会ったで楽しいですからね(^^)
ただ、明らかに効率が悪くなるので、訪問が月5件とかになるのはイヤですが(笑)

話が逸れましたが、助成金、補助金を業務にしたい方は、「早い段階で会わなくても大きな仕事は取れるんだ」「むしろ、会わないほうがクライアントのためになる事もあるんだ」という事を知ってもらえたら幸いです(^^)

あなたの特性、正確、業務の内容、効率、コロナ感染リスク、それらを総合的に見て、会うのが良いのか、会わなくても出来るのか、ぜひ考えてみてください。
 

それでは!

 


 

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