スタッフからクレーム!先生、休憩が取れません!

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今日のテーマは、、、「スタッフからクレーム!先生、休憩が取れません!」です。

少し前の話になりますが、歯科医院のクライアント様から、「スタッフが休憩が取れないと苦情を言っているが、法律的に問題はないか?」という相談をいただきました。
この手の相談、実はけっこう多いです。

  1. 問題の原因
    詳しくヒアリングしたところ、次のような課題がありました。

✅ 業務量の集中
 患者の予約が重なり、休憩時間の確保が難しい。

✅ ルールや管理体制の不備
 休憩時間の設定や取得状況の管理が曖昧。

✅ スタッフ間の連携不足
  「誰がどのタイミングで休憩を取るか」決まっていないため、後回しになりがち。

  1. 労働法の観点
    労働基準法では、以下の休憩時間を確保する義務があります。

📌 労働時間が6時間を超える場合 → 45分以上の休憩
📌 労働時間が8時間を超える場合 → 1時間以上の休憩

また、休憩は労働から完全に解放されている必要があります。「患者対応のため、いつでも呼び出される状態」とか「電話番」は、休憩とは認められません。

  1. 実務的な対応策

📌 ① 休憩時間の明確化
  ・シフト表に休憩時間を明記し、確実に取得できるよう管理。
  ・「〇時〜〇時の間で交代制」などのルールを設定。

📌 ② 業務負担の見直し
  ・決められた休憩時間を確保できない勤務が続く場合、業務量や人員配置の見直しが必要。
  ・予約の調整や、休憩時間を考慮したスケジュール管理を徹底(昼休み前の急患は、時間をずらして来ていただく等)

📌 ③ スタッフ間の連携強化
  ・「〇時〜〇時に休憩に入る」と事前に共有し、お互いにフォローできる体制を作る。
  ・定期的にヒアリングし、「実際に休憩が取れているか」を確認。

  1. まとめ
    休憩時間の確保は、法律上の義務という事もありますが、何より、スタッフの健康と「スタッフの不満」に直結 します。
    「忙しいから取らせる事ができない」ではなく、仕組みを整えること で無理なく確保できる環境を作りましょう!

今日の話は以上です。

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C&Pいずみ社会保険労務士法人
泉正道

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