「助成金・補助金のプロ」は絶対に読まないでくださいm(__)m
中小企業が使える(使いやすい)補助金・助成金、前半です。
まずは、
・比較的使い勝手が良く、手続きも煩雑でないおススメの制度
について、概要や手続きなどを簡潔に話します。
★キャリアアップ助成金(正社員化コース)
日本一有名で、最も使いやすい助成金と言っていいでしょう。2022年度も実施されます。
助成金なので、提出先は原則、都道府県労働局の助成金デスクとか、助成金センターに郵送します。
※都道府県によっては、「ハローワーク経由じゃないと受け付けない」ので要確認
やる事は非常にシンプルで、
・就業規則に転換規定を追記、周知、届出
・キャリアアップ計画書を提出する
・転換前に6か月以上の非正規期間が必要
・転換時に「1時間あたりの固定的賃金」を3%以上アップする
・転換後、6か月たったら支給申請
基本、これだけです。
これだけで原則、1人あたり57万円もらえます。
・・・が、シンプルだからナメてかかるのか、労働法を理解していないからか、失敗するケースが多発しています。
一番の落とし穴は「日付」でしょう。とにかく、転換前に余裕を持って、就業規則とキャリアアップ計画書の届出は済ませてください。
慣れている専門家から見るとカンタン(確認事項は多いですが)、慣れないと社労士がやっても失敗します。自社申請するなら、労働局に事前相談する事を勧めます。
★人材開発支援助成金(正社員向け訓練)
研修、セミナーなど、従業員教育の呼び方は色々ありますが、助成金上は「訓練」と呼ぶことが多いです。
この助成金は種類が複数ありますが、ここでは「有料の外部訓練(OFFJT)」に限定します。訓練の実施場所は、自社に講師を呼ぶパターンでもいいし、どこかの会場に行くのもOK。
助成金額は、実施内容、実施時間によって異なるので割愛しますが、ザックリと「研修費用が30万円なら、5~10万円もらえる」くらいに考えてください。
端的に言うと、「ちょっともらえる」感じ。なので「3万円の研修」とかだと、書類作成にかける人件費のほうが高くなるので、申請しないのがベターです(苦笑)
金額が少ない分、やる事もとっても簡単です。
計画一式を出す → 認定(受付)してもらう → 実施する(カンタンな訓練日誌を作る) → 支給申請(助成金の請求)
これだけ。これも提出先は原則、都道府県労働局の助成金デスク(助成金センター)。
注意点をあげるなら、
・原則、訓練期間は1年以内
・訓練期間内に、原則20時間以上(数回に分けてもOK)の訓練が必要
・スケジュールや訓練内容を変更する時は、原則“事前”に変更届を提出する
これくらいでしょうか。訓練日誌を、最後にまとめて作る人がいますが、やめたほうがいいですね。訓練実施日ごとに日誌を作成したほうが、支給申請漏れも防げますので、最終的にラクなので、毎回やりましょう。
・・・という事で、今回は、
「使える(使いやすい)補助金・助成金 」その①
についてお話しました!
次回は、
「使える(使いやすい)補助金・助成金 」その②
・人材開発支援助成金(有期実習型訓練)
・ものづくり補助金
・事業再構築補助金
というテーマでお話します。
< 次回に続く >
※本文中、単に助成金とあれば「厚労省の助成金」、単に補助金とあれば「省庁実施の補助金」という意味です。
※「助成金等」→「助成金、補助金」を指します。
※正式名称ではなく、分かりやすい名称で呼んでいる事もあるのでご了承ください
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